日本政府観光局(JNTO)によると、2025年10月の訪日外国人旅行者数(推計値)は前年比17.6%増の389万6300人となった。10月としては昨年の331万2193人が過去最高だったが、それを58万人以上、上回る大幅な更新となった。2023年10月(実数:251万6623人)との比較では、54.8%増。
JNTOによると、10月は紅葉シーズンの始まりとして例年、欧米豪を中心に訪日需要が高まる時期。また、東アジアの秋の連休にあわせた訪日旅行の需要が増えたことも、追い風となった。
訪日客数を地域別にみると、韓国が86万7200人(前年比18.4%増)、続いて中国が71万5700人(同22.8%増)、台湾が59万5900人(同24.4%増)、米国が33万5700人(同20.6%増)、香港が19万6000人(同1.4%減)の順。カナダ(10.8%増の7万3700人)やメキシコ(29.2%増の2万4800人)など5市場で、単月の過去最高を更新したほか、韓国や台湾、米国など13市場で10月の過去最高を記録した。
一方、今月は香港のほか、タイ(4.8%減の12万5900人)、シンガポール(4.5%減の6万5700人)などが前年割れとなった。JNTOによると、香港は前年に3連休となった重陽節が今年は連休にならなかったことなどが影響。タイは経済の不透明感による海外旅行需要の低迷、シンガポールは一部路線の減便などが影響したとみている。
1月~10月の累計では前年同期比17.7%増の3554万7200人。年間4000万人まであと445万2800人に迫った。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。
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JNTO資料(対2024年比)より

