国内旅行は1年半ぶり2ケタ増、団体旅行が上昇傾向 -JATA調査(4月~6月期)

日本旅行業協会(JATA)の旅行市場動向調査(2015年6月期)で、2015年4月~6月の国内旅行全般の業況感は19ポイント増と大きく上昇し、+17ポイントとプラス転化となった。2ケタのプラスは1年半ぶりのこと。3か月前の見通しよりも10ポイント増加で、力強い回復傾向にあることがうかがえる。

方面別では北陸が42ポイント増で、一気に+22に上昇。北陸方面の好調に触れる回答コメントが多く、新幹線開業効果が発揮されている。このほか、京阪神の12ポイント増(+21)、東京(横浜・浦安含む)の10ポイント増(+18)をはじめ、10ポイント前後で増加する方面がほとんど。北海道(+4)や近畿(+6)、奄美・沖縄(+7)などはマイナスからプラスに転化した。3か月後も好調は持続し、特に北海道では12ポイント増(+16)とさらに上昇する見通しだ。

旅行形態別では、団体が職場旅行の15ポイント増(-11)をはじめ、おおむね10ポイント前後で上昇。個人旅行ではシニアが9ポイント増(+21)で勢いがいい。3か月後はファミリーも2ポイント増(+1)でプラスとなる見込みだ。

なお、国内旅行のコメントでは、東京や大阪、京都を中心に、インバウンドの増加によるホテル確保の影響を指摘する声もきかれた。また、5連休となるシルバーウィークに向け、予約が早期化。9月が好調に推移しているという。

調査は2015年5月19日~6月3日まで、JATA会員各社の経営者などを対象にインターネットで実施。611社のうち325社から回答があり、そのうち海外旅行の有効回答数は248社。



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