新たなホテル開発で高級レストラン会社とNTTが資本提携、滞在型オーベルジュでスタート

レストランやウエディング事業などを手掛ける株式会社ひらまつと、NTTグループのディベロッパーであるNTT都市開発は、ひらまつが本格的に事業を開始するホテル開発で資本業務提携を行なうことを発表した。

ひらまつではフレンチやイタリアンなどのレストラン事業を中核に、ウエディング事業やケータリング・デリバリー事業、ワイン事業などに事業領域を拡大。その一環として今年5月にはホテル事業「HIRAMATSU HOTELS & RESORTS」の開始を発表し、準備を進めているところ。

一方、NTT都市開発は訪日外国人旅行者の急激な増加を受け、ホテル・リゾート事業を今後の成長事業として戦略的に取り組むことを決定。2015年10月1日に商業事業本部ホテル・リゾート事業部を設置している。

既にひらまつでは2016年7月に三重県・賢島、2016年9月に静岡県・熱海、2016年12月に神奈川県箱根仙石原へのオープンを発表しており、今回の業務提携は賢島と熱海の2物件から開始。順次拡大していく。

オープンするホテルの特徴は、10~20室程度の「滞在型スモールラグジュアリーホテル(オーベルジュ)」。例えば賢島では、伊勢神宮などの周辺間観光地や、立地する英虞湾の景観とアワビや伊勢海老などの海の幸の料理を提供する。客室数は8室の予定で、売上高は2億4000万円(開店翌期)を見込む。

また、熱海のプロパティは大阪城や金閣寺など多数の茶室を再現した数奇屋造りの建物を、和と洋が調和するヨーロッパ風旅館として再生。客室数は13室で、売上高は年間5億円(開店翌期)の予定だ。

なお、資本提携ではNTT都市開発が、ひらまつの代表取締役社長・平松博利氏の保有する普通株式150万株(発行済み株式数の3.09%)を取得する。

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