ANA、顧客情報含む通話記録を一部紛失、個人の特定可能な対象者は53名

全日空(NH)は2016年7月19日、予約・案内センター業務をおこなうANAテレマート社で発生した顧客情報を記録したUSBメモリの紛失を発表した。2016年4月から5月の通話内容が音声として記録されたもの。紛失したUSBメモリには235件の通話記録が保存され、そのうち53件で氏名や電話番号などから個人が特定できる内容が含まれていた。

同社では、通常この記録を施錠可能なキャビネットに保管。2016年6月13日19時30日ごろに目視確認をおこなったが、翌14日の16時ごろに紛失が発覚。その後捜索したが19日現在でも発見はできていない。

USBメモリのパスワード保護や記録内容についての台帳管理といった十分な安全対策は施されていなかった。

発表された今後の対応策と再発防止策は以下のとおり。

今後の対応

個人が特定される可能性がある53名の顧客に対し、7月19日から個別に報告とお詫びを連絡する。

再発防止策

  • 個人が特定できないよう通話記録に音声加工を施す。
  • USBメモリの保管に関して、退出時の責任体制を明確にするため、台帳管理を確実に実施する。
  • 情報管理に関する社内規定に即した業務が行われているか、グループ全社で総点検を実施。必要に応じて是正を行う。

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