京都「琳派400年記念祭」、2年間の経済効果は127億円、ゆかりの寺院などへの来訪者は24万人増に

京都市は、2014年度から2年間にわたって実施された「琳派400年記念祭」による府内への経済効果をとりまとめた。それによると、記念祭で開催されたイベントや展覧会、ゆかりの地への来訪者、関連グッズ購入などによる消費額は合計127億3196万8000円。記念催事への参加者は合計179万人に至ることがわかった。※画像は記念祭のパンフレット

「琳派400年記念祭」は、京都の美術工芸家・本阿弥光悦氏が洛北に芸術村を拓いて400年に当たる2015年を記念した式典。期間中は「オール京都」体制で委員会組織を発足し、光悦をはじめ俵屋宗達、尾形光琳らの作品多数を国内外に向けて広くアピールする取り組みを展開した。

消費額の内訳をみると、京都国立博物館や二条城、京都文化博物館などの各種施設でおこなわれた57件の展覧会への来場者は88万人、入場料などの収入が合計5億1406万5000円。植物園や公園などで行われた記念イベントは124件で来場者が67万人、入場料などの収入が合計416万8000円。記念グッズは43社による173点が製作され、その総売上額が2億77万2000円。府内の建仁寺や醍醐寺といった琳派ゆかりの場所への来訪者は24万人でそれに伴う消費額が32億970万5000円。また、展覧会などの設営費用総額は5億1405万9000円と推計されている。

この調査は、琳派400年記念祭委員会の後援名義許可(93件中府内77件)やロゴマーク使用許可(311件うち府内234件)を受けた京都府内の法人を対象に実施された。

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