中国最大手OTAシートリップ、2016年度売上は76%増、経費拡大で最終損益は220億円の赤字に

中国のOTA最大手、シートリップはこのほど2016年第4四半期および通年での決算を発表した。売上は、第4四半期、通年ともには前年比76%増。第4四半期の売上は約803億円(51億元/7億3000万ドル)、2016年度売上は約3080億円(192億元/28億ドル)だった。同社によると、2015年末に中国の旅行大手「チューナー(Qunar)」を買収した効果で、宿泊施設、交通機関、パッケージツアーなど全ての取扱が拡大した。

しかし一方で、昨年はプロダクト開発コストが前年の倍以上に増えたほか、営業マーケティング、総務経費もかさみ、12月31日期の2016年度決算は、2016年度の米国会計基準(GAAP)決算は赤字に。最終損益は約226億円(14億元/2億600万ドル)となった。前年度は約393億円(25億元)の黒字。

シートリップによると、経費増の要因は、主に株式型報酬の拡大で、この分を除くと、コスト比率は、ほぼ前年並みと説明している。なお、株式型報酬を経費に加えない非GAAP(米国会計基準)決算では、2016年度の純利益は約338億円(21億元/3億700万ドル)としている。前年の最終利益は約503億円(32億元)。

孙洁(ジェーン・ジエ・サン)最高経営責任者(CEO)は「航空券の流通販売を取り巻く環境は厳しいが、年間を通じて、売上も利益率も順調に拡大した」とコメント。また梁建章(ジェームス・リアン)経営執行役会長は「中国の海外旅行マーケットの拡大に伴い、シートリップも事業のグローバル化を進めてきたが、(昨年の)スカイスキャナー買収により、この流れをさらに加速する。スカイスキャナーとシートリップが手を組んだことで、両ブランドが秘めていた潜在的な力が花開く」としている。スカイスキャナー買収は昨年末に完了した。

売上の内訳を見ると、これまで項目別で最多を占めていた宿泊施設を抜き、航空券・鉄道・バスなど交通機関のチケット売上が最多となった。各項目別の売上は、宿泊施設が前年同期比58%増で約1210億円(73億元/11億ドル)、売上全体に占める比率は37%。交通機関が同98%増で約1430億円(88億元/13億ドル)、売上比率は45%。パッケージツアーは同39%増で約366億円(23億元/3億3300万ドル)、売上比率は12%。なお、売上全体の3%とシェアは少ないが、法人旅行の需要も伸びており、昨年の売上は同29%で約97億円(6億800万元/8800万ドル)となった。

同社では、2017年の売上見通しについて、引き続き前年比40~45%増の成長を見込んでいる。

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