ニューヨーク地下鉄でプロミュージシャンが生ライブする動画、NYCらしい文化を体感 【旅に出たくなる動画シリーズ】

今回は、思わず体が動き出すゴキゲンな動画をご紹介します。場所はニューヨークの地下鉄。5人組のブラスバンドLucky Chopsが、往年のディスコソングLipps-Incの「Funkytown」とジェームス・ブラウンの名曲「I Feel Good」をマッシュアップしています。実は彼ら、れっきとしたプロミュージシャン。アルバムもちゃんとリリースしています。

ニューヨークの地下鉄を利用したことがある方なら、こうしたストリートミュージシャンはよく見かけたことがあると思います。なんでも、ここで演奏するには厳しいオーディションがあるとか。道理でみんなクオリティーが高いわけです。私も「おっ!」と思わせる楽曲が耳に届くと、思わず足を止めて、投げ銭をしたことがたびたびあります。

Lucky Chopsのようなプロが演奏することもあれば、まったくの素人の演奏が口コミで人気が広まり、テレビ番組に出演したり、プロデビューにつながったりすることも珍しくないようです。

もちろん、日銭を稼いだり、プロへのオーディションだったり、CDの販売プロモーションだったり、と理由はさまざまでしょうが、共通しているのは自分たちの音楽をできるだけ多くの人たちに聞いてもらいたいというピュアな気持ちなのでしょう。聞いているこちらも楽しくなってきます。もちろん、大勢が行き交う地下鉄の構内のこと、ただ先を急ぐ人も多いですが、真剣に耳を傾け、一緒に体を揺らし、最後には拍手喝采を送る通行人もいます。そこに、邪魔だとか、うるさいとか、公共の場で不謹慎だとかといった不寛容さはありません。街がミュージシャンを育てる。街が文化を造る。やっぱりNYCは素敵なところです。

東京でも街角でストリートミュージシャンはときどき見かけますが、都内地下鉄の構内ではムリでしょう。たぶん・・・。いろいろな音を楽しむという文化が定着していないと、NYCのような寛容さは生まれてこないと思います。過剰な車内放送は受け入れているのに・・・。

TOO MANY ZOOZ , Funky town/i feel good(Youtube:約6分)

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トラベルジャーナリスト 山田友樹

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