旅行者のデジタル活用ランキング、日本は18位、日本人がタビナカで使うアプリは14種類 -トラベルポート

トラベルコマースプラットフォームを提供しているトラベルポートはこのほど、日本を含む19カ国1万1,000人を対象に旅行におけるデジタル活用の実態調査を実施、その結果を発表した。発表の記者会見では、日本の状況をトラベルポートジャパン社長の東海林治氏、グローバルおよびアジア太平洋(オーストラリア、インドネシア、インド、中国、日本)の状況についてはアジア太平洋地区マネージング・ディレクターのマーク・ミーハン氏がそれぞれ説明した。

この調査は、計画、予約、移動中、目的地(タビナカ)の4段階に分けて、それぞれ旅行者のデジタル活用状況を調べたものだ。

トラベルポートジャパン社長の東海林治氏

旅行の計画段階

iPhoneのSiri、アマゾンのアレクサ、バイドゥのDuerOSなど音声検索が旅行分野にも広がっているなか、旅行を検索する際に音声検索ツールを利用する割合はグローバルでは47%。アジア太平洋ではそれよりも高い58%。一方、日本は43%とグローバルを下回る結果となった。

旅行の検索にSNS上の写真、ビデオ、クチコミを参考にする割合は、アジア太平洋では76%、日本では71%。一方で、日本を含むアジア太平洋全体では、旅行前に旅行会社などに相談することを好む割合が80%に達するなど、旅行のプロを頼りにする傾向も見て取れた。また、日本では、航空会社を選ぶ際にデジタルツールの使い勝手を重視している割合が48%とほぼ半数となった。

予約段階

予約で利用するディバスの調査では、スマートフォンを利用する割合は、グローバルで33%、アジア太平洋で35%だったのに対し、日本は28%にとどまり、逆にPCの利用が87%と高い結果となった。

また、ホテルを選ぶ際にWi-Fiの利用料がかかるホテルを避ける割合は、グルーバルでは61%、日本は42%。このほか、日本では41%が旅行に必要な予約をそれぞれ別の方法で手配しなくてはならないことに不満を感じていることも分かった。

移動中

グローバルの調査結果によると、航空会社が提供するデジタル環境は重要と答えた割合は60%。また、71%がスマートフォンによるデジタル搭乗券の必要性を感じている結果となった。一方で、日本は他のアジア太平洋国と比較して、移動中のスマートフォンへの依存度が最も低いことが分かった。

目的地(タビナカ)

旅先で利用するアプリの数は、日本は平均14種類でグルーバルの16種類とほぼ同数だった一方、中国は20種類と他国と比較して多い結果となった。最も対照的な結果となったのは旅行中のレビュー投稿。旅行中にホテルやレストランのレビューを投稿する割合は、グローバルで75%、中国やインドでは97%だった一方、日本は15%と大きな差となった。また、日本では、40%がレビューを信じていいか迷っていると答えた。

このほか、旅行中でもオンラインの状態を維持しておきたい割合については、アジア太平洋が76%だったが、日本は63%にとどまった。さらに、出張を延長してレジャーを楽しむ日本人の割合は40%で、APACの62%を大きく下回った。

マーク・ミーハン氏はテレビ会議でシンガポールから参加。

以上の調査を踏まえ、トラベルポートでは「国別旅行者デジタル活用度ランキング」を作成。1位はインド、中国、インドネシア、ブラジル、サウジアラビアが続き、旅行新興国が上位を占める結果になった。日本は18位だったほか、米国(11位)、フランス(13位)、カナダ(15位)、オーストラリア(16位)、英国(17位)、ドイツ(19位)など旅行成熟国は下位となった。トラベルポートでは、「新興国では通信インフラの遅れが、逆にスマートフォン普及の拡大につながっている」と分析している。

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