
ANAセールス代表取締役社長の今西一之氏が2018年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。
所感のなかで今西代表は、2017年は支店支社におけるプレゼンス向上やエリアマーケティングの強化が好調に推移した点を評価。今年は2022年までの次期中期経営計画を策定し、成長戦略と構造改革に取り組むと同時に、国内外旅行のシステム刷新などを予定。最新テクノロジーと旅の融合を通じた新たな価値創造にも挑戦していきたいとしている。
発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。
2018年 年頭所感 ―新たな価値創造へのチャレンジ―
2018年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年を振り返ると、航空セールス事業は国内景気が緩やかな回復基調の中で、支社支店におけるANAのプレゼンス向上に向けた取り組みや、国内線ネットワークを活かしたエリアマーケティングの強化により好調に推移しました。
旅行事業における海外旅行では、ANAのA380就航を見据え、全社でハワイへの取り組みを強化し、送客を飛躍的に拡大しました。また、2年目を迎えた「アルザスふれあいウォーク」は旅を通じた国際交流のモデルケースであるという点を評価いただき、ツアーグランプリ2017にて国土交通大臣賞を受賞することができました。
一方、国内旅行は、マーケット環境が変化する中で多様なニーズに対応するべく、周遊バスを組み込んだ商品やゴルフ商品の拡充、民泊利用のダイナミックパッケージ展開、VRを活用したサービスのトライアル実施など新たな価値創造に取り組みました。
訪日旅行においては、海外の旅行会社向けに多言語の訪日旅行システムをリリースし、海外の旅行会社との契約を拡大しました。
また、働き方改革の一環で、テレワークを新たに開始するなど、社員のワーク・ライフ・バランスを推進して参りました。
今年は、将来の環境変化を見据えた2022年までの次期中期経営計画を策定し、「新たな価値創造」による成長戦略と「事業運営体制の抜本見直し」による構造改革に取り組んで参ります。加えて、国内旅行と海外旅行のシステムを刷新し、商品検索や予約の利便性を大幅に向上させるとともに、社内オペレーション業務を効率化します。
また、2019年以降に予定されている首都圏空港における発着枠拡大と、A380就航をビジネスチャンスと捉え、ハワイを中心とした海外旅行の取り組みを一層強化していきます。さらに、ドローンやチャットボットなどの最新テクノロジーと旅を融合させた、新たな価値創造にも積極的にチャレンジして参ります。
これまで以上に、お客様から生涯愛されるANAセールスを目指すと共に、お客様のニーズや価値に寄り添った旅行商品を提供し、お客様に驚きと感動を提案し続けます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
ANAセールス株式会社
代表取締役社長 今西一之
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