
タイは、外国人観光客が仮想通貨をバーツに交換して現地支払いを可能にする18ヶ月間の試験プログラム「TouristDigiPay」を開始すると発表した。この取り組みは、タイの主要産業である観光産業の活性化を目的にしている。
財務省のラバロン・サンスニット事務次官によると、マネーロンダリング防止のため、交換額の上限を55万バーツ(約248万円)に設定。試験期間終了後に上限を見直す可能性もあるという。
観光客は、タイの仮想通貨交換プラットフォームを通じて仮想通貨をバーツに交換。交換された資金はオンラインウォレットアプリに送金され、QR決済などで現地店舗での支払いに利用できるようになる。
タイへの外国人観光客は減少が続いており、2025年の外国人観光客数予測を、当初予測から10%減の3300万人に下方修正した。パンデミック前の2019年には、過去最多の3990万人の外国人観光客が訪れ、その収入は1兆9100億バーツ(約8.6兆円)にのぼっていた。
※バーツ円換算は1バーツ4.5円でトラベルボイス編集部が算出
※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。