JTBは、2026年の旅行動向見通しをまとめた。2026年1年間の日本人の総旅行人数は3億2250万人(対前年98.0%)、訪日外国人旅行者数は4140万人(同97.2%)と予測した。
日本人の旅行では、国内旅行者数が前年割れ、海外旅行者数が微増と予測。平均費用は、物価・宿泊費の上昇によって、いずれも前年を上回ると見込んでいる。
国内旅行は前年割れ、消費額は前年並み
国内旅行については、旅行者数は前年比97.8%の3億700万人、一人あたり旅行費用は同102.9%の5万2900円、国内総旅行消費額は同100.6%の16兆2300億円と予想した。
JTBが実施したアンケート調査によると、性年代別に見ると、国内旅行を実施する人の割合は「女性70代(79.2%)」が最も高く、次いで「女性40代(77.8%)」「女性29歳以下(77.7%)」「男性29歳以下(77.0%)」と比較的女性が高い傾向となった。
旅行先を決めるきっかけについては、「自然が楽しめる場所(国立公園や花畑など)」が30.0%と最も高く、「寺社仏閣、史跡などの歴史スポット」が24.1%と続いた。
また、現時点で考えている旅行の行き先については、「中部(33.7%)」が最も高く、次いで「九州・沖縄」(31.9%)」「関東(29.8%)」で、昨年とほぼ同様の傾向だったが、「近畿(22.8%)」はやや減少し、「北海道(24.6%)」と順位が逆転した。
海外旅行の回復は鈍化か、中長距離の人気が回復傾向
海外旅行については、旅行者数は前年比102.6%の1550万人、一人あたり旅行費用は同104.5%の31万7200円、総旅行消費額は同107.4%の4兆9200億円と予想。前年の急激な円安や物価高騰などによって、海外旅行の回復はゆるやかで2025年より鈍化する見込み。
アンケート調査によると、2026年に1泊以上の海外旅行に「行く予定」と答えた人は23.0%で、前年より2.0ポイントの増加。性年代別にみると、「女性29歳以下」が35.9%、次いで「男性29歳以下 (30.9%)」と高く、それぞれ前年より1.6ポイント、3.4ポイント増加している。経済的な理由などから海外旅行に「一度も行かない」と答えた人は77.0%となった。
現時点で考えている旅行の行き先については、「韓国(26.7%)」が最も高く、次いで「台湾(21.0%)」と近隣の国・地域が高い一方で、「ヨーロッパ(18.7%)」「ハワイ(18.1%)」など中長距離の人気も回復している。
