【図解】旅行会社トップ5社の10月実績、訪日旅行は楽天とHISが4割増、海外旅行でKNT-CTが2割増 ―観光庁(速報)

観光庁はこのほど、2017年10月の主要旅行業者50社の旅行取扱状況速報を発表した。それによると、総取扱額は前年比1.9%増の5189億667万円。そのうち、海外旅行は8.4%増の1797億8037万円、外国人旅行は11.8%増の229億3665万円、国内旅行は2.0%減の3161億8965万円だった。

分野別・上位5社の直近12ヶ月の推移

2017年10月までの海外旅行取扱額上位5社・直近12ヵ月推移比較グラフは以下のとおり。2017年10月は上位5社(JTBグループ25社、H.I.S.グループ5社、阪急交通社グループ3社、KNT-CTグループ11社、日本旅行)のうちKNT-CTが18.8%増の伸び。阪急交通社も14.6%増と2桁の伸びを示した。

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外国人による訪日旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。10月は上位5社(JTBグループ25社、日本旅行、H.I.S.グループ5社、KNT-CTグループ11社、楽天)のうち、楽天とHISが約4割増、JTBが14.3%の好調な伸びを記録。JTBは5月以来5ヵ月ぶりで100億円の大台に乗せた。

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国内旅行の旅行会社別取扱額上位5社・直近12か月推移は以下のとおり。10月も上位5社(JTBグループ25社、楽天、KNT-CTグループ11社、日本旅行、ANAセールス)のうち、楽天が前年比増を記録。過去12か月間を通じてプラスの伸びは楽天のみとなっている。

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旅行商品ブランド全体の取り扱い状況

2017年10月の旅行商品ブランド(募集型企画旅行)は、総取扱額が前年比0.6%減の1258億1259万円、取扱人数合計は4.2%減の303万211人。海外旅行は取扱額が11.0%増の385億48万円、取扱人数が7.3%増の18万2262人。外国人旅行は取扱額が6.5%減の6億2465万円、取扱人数は9.9%増の4万4022人。国内旅行は取扱額が5.0%減の866億8746万円、取扱人数が5.1%減の280万3927人。10月は外国人旅行で人数が1割増となったのに対し、取扱額はマイナス推移。前月に続いて単価の減少傾向がうかがい知れる結果となっている。

方面別の全体傾向

旅行会社へのヒアリングによれば、海外旅行はハワイや欧州、台湾を中心に好調。外国人旅行は、前年比増加幅が大きい韓国や中国に加え、大型MICE案件が伸びをけん引。国内旅行は、2週連続で週末に台風が到来し、キャンセルなどの影響で減少する結果となった。

※同統計では、2016年9月までは主要旅行業者50社、2016年10月から2017年3月までは49社、2017年4月以降は再度50社を対象に集計をしている。

また、2017年4月以降、JTBグループの集計値を15社合計から25社合計に変更したほか、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを新たに追加。2017年以降にJTBグループの集計値に加わった10社は、JTBワールドバケーションズ、JTBビジネストラベルソリューションズ、PTS、JTB沖縄、JTB京阪トラベル、エイ・ビー・アイ、JTBメディアリテーリング、JTBグランドツアー&サービス、朝日旅行、トラベルプラザインターナショナル。

KNT-CTグループは、2017年10月より集計値を8社合計から11社合計に変更。分社化した近畿日本ツーリスト中部、近畿日本ツーリスト関西、KNT-CTグローバルトラベルの3社を含めている。

なお、「外国人旅行」は日本の旅行会社によるインバウンド旅行を指している。

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