AIチャット活用の外国人向け行政サービス登場、防災やごみの捨て方など対応、東京都港区とオラクルが連携

日本オラクルと東京都港区は2018年7月27日、多言語人工知能(AI)チャットを活用した外国人向け情報発信での協業を発表した。外国人が区政について質問できる「AIチャットサービス(AIチャットによる外国人向け生活情報案内)」を運用するもの。オラクルが技術協力をおこなう。

同サービスは、港区が運営する国際化・文化芸術担当公式フェイスブックページ「Minato Information Board」で利用可能。メッセンジャーを介して質問を送信すると、あらかじめ登録された回答集のなかからAIが適切な答えを選択して回答する仕組み。「防災」「ごみの捨て方」「教育(区内小学校)」「国際・文化」関連の質問に対応可能となっている。

今回のサービスでは、オラクルのソリューションを活用することで、多言語対応や自動学習、堅牢なセキュリティ対応を実現。「1質問と1回答」のセットを登録することで容易に提供でき、ベンダーなどに依頼することなく区職員だけで品質の高い運用ができるようにした点も特徴だ。両者は2017年後半から実証実験を実施し、外国人による高い利用意向やサービスの有用性が認められたという。

港区では今後も協業を進め、AIチャットサービスで対応可能な分野や回答を拡充する計画。また、質問内容を解析することで外国人が求める情報を把握し、その結果を区の施策に反映していく考え。現在フェイスブックへの申請をおこなっており、承認が下り次第運用を開始する。


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