世界遺産・白川郷のオーバーツーリズム施策が奏功、事前予約制で駐車場待ち時間の大幅短縮、成功事例としても注目

(提供:写真家チウ シャオユアン)

岐阜県の白川郷観光協会は2019年1月14日と20日、完全予約制導入後はじめてとなるライトアップイベントを開催した。観光客が急激に増加したことで現地の受け入れ能力を超える「オーバーツーリズム」対応策の一環として、抽選形式の事前予約制を導入したもの。その結果、大きなトラブルもなく、イベントはスムーズに完了。来場者にも好評だったという。

これまで白川村のライトアップイベントでは、住民600名弱の地域に7000~8000名の観光客が押し寄せることで、混雑や交通渋滞、違法駐車、ゴミ・トイレ問題、景観破壊、長い待ち行列、住民とのトラブルなど多数の問題が発生。クレーム対応にも多大な時間がかかっていた。

このような状況を受け、同協会では2018年7月に完全予約制の導入を発表。白川郷ライトアップの運営・管理を行なう「旅ジョブ」が、イベントアプリ「peatix」を通じた事前予約受付を実施。日帰り駐車場も予約制とした。

その結果、駐車場待ちの時間が大幅に短縮したほか、会場内が整然としたことで、ライトアップの幻想的な風景を満喫できるようになったなどのメリットも。同社は今回の取り組みを通じて新たに発見した課題も踏まえ、今後さらによいサービスにつなげていきたいとしている。

なお、2019年白川郷ライトアップイベントは、2019年1月27日、2月3日、11日、17日にも開催予定。詳細は以下まで。

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