東京国立近代美術館、訪日客向けに展示作品を対話で解説する体験型プログラム発表、異文化交流にも

東京国立近代美術館は2019年3月22日から、英語による鑑賞・異文化交流プログラム「Let’s Talk Art!」の提供を開始する。

作品の解説を聞くだけの一方向のガイドではなく、ファシリテーターが参加者との会話を通して作品を掘り下げていく体験型のプログラムとする。作品を通じた異文化交流を目指す取り組みは、国内の美術館・博物館で初めてのこと。

東京国立近代美術館では従来から、日本語の所蔵品ガイドが案内役となり、参加者と会話をしながら作品の理解を深める対話によるガイドプラグラムを実施。作品のなぞ解きをするような感覚が味わえると評判だという。

今回のプログラムは、これを踏まえて企画。明治から現代までの日本美術を中心に1万3000点以上を所蔵する同館の中で、選りすぐりの約200点の所蔵作品展「MOMATコレクション」を案内する。約1時間で3つの作品を鑑賞し、描かれているモノやコトに基づいて日本と参加者の文化を話し合い、描かれている土地や建物の歴史、観光情報などを伝えることもあるという。

プログラムは2017年から準備を開始。千代田区内を中心とする大学と連携し、留学生向けのプログラムによるトライアルを重ねてきた。同館では今回のプログラムにより、訪日客に日本の魅力を知ってもらうとともに、多様な文化や価値観を相互尊重する場を提供したいとしている。


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