JAL連結決算、売上高が7.7%増の1.5兆円で増収増益、利用率が国際・国内とも過去最高 ―2019年3月期

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JALグループが発表した2019年3月期連結業績(2018年4月1日~2019年3月31日)によると、売上高は前年同期比7.5%増の1兆4872億円、営業利益は0.9%増の1761億円、経常利益は1.3%増の1653億円、親会社株主に帰属する当期純利益は11.4%増の1508億円。

国際線や国際貨物の航空需要は上期は好調だった一方で下期はやや鈍化。国内線は引き続き堅調に推移した。収入に影響を与える燃油費や原油価格については、増減が発生し、不透明な状況となっている。

国際線:国際旅客収入は14.6%増の5306億円、利用率は過去最高の81.3%に

国際線旅客は日本発需要が堅調に推移。海外発需要は訪日旅客の拡大に伴い大幅に上昇した。成田/コナ線、成田/メルボルン線、羽田/ロンドン線の通年化などを進めたほか、サービス面では、昨年12月より「JAL国際線特典航空券PLUS」を導入し、追加マイルの利用で座席を確保できる取り組みを開始。ハワイ路線では、多様化する顧客ニーズに合わせたサービス拡充やラウンジの刷新に加え、提携ホテルやハワイアン航空との提携を通じたサービス強化を実施した。

これらの結果、国際旅客収入は14.6%増の5306億円で、旅客数は6.3%増の912万8236人。有効座席キロは前年比6.0%増、有償旅客キロも6.3%増と拡大。利用率は過去最高の81.3%となった。

国内線:路線拡大が奏功、旅客収入は1.9%増の5280億円に

国内線旅客は、2018年秋以降に発生した自然災害の影響で欠航などが続いた。その一方で、伊丹発着路線を中心にした運航拡大、日本トランスオーシャン航空による那覇発着便へのボーイング737-800型機の投入拡大などで提供座席数の増加を積極化。

その結果、国内旅客収入は1.9%増の5280億円、旅客数は前年同期比2.4%増の3485万9576人。有効座席キロは1.1%増、有償旅客キロは2.2%増といずれも拡大。有償座席利用率は過去最高の72.5%となった。

なお、2020年3月の通期連結業績は、売上高が1兆5630億円、営業利益が1700億円(償却方法変更後)、経常利益は1710億円、当期純利益は1140億円を見込む。

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