世界で「エコ・フレンドリーな宿泊施設」への関心上昇、一方で日本は低め、「観光消費の地域還元」を望む旅行者は全体の半数以上

ブッキング・ドットコム(Booking.com)が、世界の旅行者に対する新型コロナウイルス感染症とサステナブルな旅行の需要に関する調査結果を発表した。

これによると、コロナによる行動変容で、人々の今後の旅行の在り方に新たな価値観が生まれている傾向が明らかになった。昨年7月の調査では「ピークシーズン中の旅行を避ける」との旅行者は世界平均で51%、日本は55%。「混雑緩和のために主流観光地ではない場所に足を運ぶ」との回答も、世界は48%、日本では38%となっていた。

2021年3月の調査では、世界の旅行者の68%、日本の54%が「旅行に使ったお金が現地コミュニティに還元されることを望んでいる」と回答。「エコ・フレンドリーな宿泊施設に少なくとも1回は滞在したい」という意志を持つ旅行者も世界で81%に上った。今後、「サステナブルな旅行を優先したい」という考えも、世界で83%、日本で82%と8割を超えた。

これを踏まえ、ブッキング・ドットコムでは、旅行がより長期的な再生の効果をもたらし、地域復興に役立つものにしたいと考えることが多いと分析。さらに環境に配慮する精神が旅先でも、サステナビリティを念頭に置いた滞在を考えるようになったとみている。

なお、「エコ・フレンドリーな宿泊施設に少なくとも1回は滞在したい」と回答した日本の旅行者は36%で、世界との乖離が見られた。同社では、2017年にも同様の調査を実施しており、全体の68%が「エコを意識した(エコ・フレンドリーな)宿泊施設と知ったら宿泊意欲が高まる」との回答。日本39%だった。

日本の観光業界は現在の国内需要への対応だけでなく、インバウンド復活時を踏まえ、世界の新潮流を意識した準備が必要になりそうだ。

発表資料より

この調査は、2020年7月分は世界28か国地域・計2万934名の回答をもとに集計。2021年3月は世界30か国地域・計2万9349名の回答をもとに集計したもの。

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