ブッキング・ホールディングス、売上半減も赤字改善、米国で予約改善の兆候 ―2021年第1四半期決算

ブッキング・ホールディングスは2021年第1四半期(1月~3月)の営業実績を発表した。それによると、引き続き新型コロナウイルスによる世界的な旅行制限の影響によって、売上高は前年同期比50%減の11億ドル(約1200億円)に半減したものの、赤字額は前年同期の6億9900万ドル(約760億円)から5500万ドル(約60億円)に改善した。

前期は3億700万ドル(約335億円)の株式損失があったが、今期では3200万ドル(約35億円)の株式収入を確保。また、前期はオープンテーブルとカヤックの営業権に関する減損と1億ドルの株式投資を計上していた。

一方、今期の非GAAP損失額は2億1500万ドル(約235億円)。前期の1億5600万ドル(約170億円)の黒字から赤字に転落した。調整後EBITDAについては、1億9500万ドル(約213億円)の赤字。前年は2億9000万ドル(約317億円)の黒字だった。

同社のグレン・フォーゲルCEOは、「第1四半期には、米国で予約改善の兆候が見られ、それは4月も続いている。世界的な需要回復については、依然として不安定さが見られるものの、ブッキングは今後も戦略的なプライオリティーを実行しながら、市場でのポジションを強化していく」とコメントしている。

※ドル円換算は1ドル109円でトラベルボイス編集部が算出

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