JR西日本、新株発行で約2800億円を資金調達、まちづくりなどの成長戦略や財務体質の強化へ、昨年度の赤字は2300億円

JR西日本は、国内と海外での一般募集による約4855株の新株式発行および第三者割当増資による約412万株の新株式発行を通じて、上限約2786億円の資金を調達する。

今年度も 1600 億円の社債発行 やコミットメントラインの設定など、当面の事業運営に必要な資金は十分に確保しているものの、地域共生まちづくりや観光需要の創出などの成長戦略の推進やコロナ禍での財務体質の改善を図る目的で、今回の資金調達を決めた。

今回調達する資金の使途について、コスト構造改革に向けた鉄道オペレーションの生産性向上、広域鉄道ネットワーク向上に向けた新型車両の導入、広島駅ビル開発にそれぞれ300億円、大阪駅西側エリアの開発に700億円、デジタル技術活用に100億円を充当する。

同社は、新型コロナウイルスの影響による需要の減少で、2020年度月期決算では2332億円の純損失を出していた。今年度も鉄道収入の大幅な減少が見込まれることから、最大1165億円の最終赤字を見込んでいる。

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