GoToトラベルの利用意向は7割、ワクチン接種者限定プランへの要望も多く、産経新聞が調査発表

産経新聞グループの調査会社、産経リサーチ&データが2021年7月に実施した調査で、消費者から政府の観光業支援事業GoToトラベルを「利用したい」との回答が約7割に上っていることが分かった。調査は「観光に関するアンケート」と題して7月10~27日の期間中、インターネット上で実施。18歳以上の男女5189人の回答を得た。

まず、今後の「GoToトラベル」に対する考えを聞いたところ、69.8%の人が「利用したい」と答えた。ワクチン接種状況別(7月21日時点)では、ワクチン接種経験者が72.7%、接種を希望しない人でも半数以上が「GoToトラベル」を利用したいと回答している。

新型コロナウイルスの感染状況とともに、現時点では「GoToトラベル」事業の再開の見通しはたっていない段階だが、同社が「GoToトラベル」への要望を尋ねたところ、43.1%が2020年に実施された並みの条件を望み、「クーポン対象店・施設を増やしてほしい」(28.4%)、「対象者(ワクチン接種など)を限定してほしい」(24.4%)という声も数多く挙がった。

発表資料より

コロナ収束後に行きたいのは「北海道」

なお、新型コロナウイルスの収束後に旅行が全面解禁された場合、旅行者はどこに行きたいのだろうか。調査で次回の旅行について聞いたところ、大半が国内を望んでおり、「海外に行きたい」は11.6%にとどまった。国内の旅行先では、北海道が20.4%と最も多く、沖縄(8.4%)、京都(5.5%)が続いた。

ピンポイントでは、世界遺産の屋久島、知床、小笠原諸島などが人気。「次回の旅行の主目的」を聞いた設問でも、「自然・風景を楽しむ」が60.6%と、2位の「温泉での休養・治療」(22.0%)を大きく上回った。豊かな自然に囲まれた地方が人気で、三密を避けたいという傾向がうかがえる。

ちなみに、コロナ収束後の1人あたり旅行予算は、「5万円以内」(27.3%)がトップ。「10万円以内」(22.9%)「3万円以内」(13.4%)が続いた。

発表資料より

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