世界旅行ツーリズム協議会、CO2排出量ゼロに向け、観光産業に資金調達を求める、新たにロードマップ策定

世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は、国連環境計画(UNEP)、気候変動枠組条約(UNFCCC)およびアクセンチュアとの協力で、二酸化炭素排出量ゼロに向けて新たにロードマップを策定した。このロードマップは、2050年までに旅行観光分野にける排出量ゼロを目指す方法を示したもの。

WTTCのジュリア・シンプソン社長兼CEOは、「世界の多くの観光地は、海面上昇、森林伐採、動植物の絶滅など気候変動の影響の影響を受けている。パリ協定を達成し、世界的な気温上昇を防ぐために、民間部門と公共部門が協力することが重要」とコメント。旅行観光分野の温室効果ガス排出量(GHG)は全体の8~10%と推定されている。

ロードマップでは、排出量削減の難しさに応じて、旅行観光分野を3つにグループ化。それぞれ脱炭素化に向けた新しい枠組みを提示している。また、旅行業界を、宿泊、ツアーオペレーター、航空、クルーズ、OTAやメタサーチなどの仲介業に分類し、それぞれ脱炭素化に向けた行動指針も示している。

ロードマップでは、以下の取り組みで取り組みを強化するように求めている。

  1. 直ちに目標達成に向けた基準値と最終な排出量を設定すること
  2. 進捗状況を定期的に監視および報告すること
  3. 業界内および政府との協力関係を構築すること
  4. 排出量削減に向けて必要な資金を調達すること
  5. 気候変動に対する知識と意識を高めていくこと

A Net Zero Roadmap for Travel & Tourism (PDF)

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