中国人の海外旅行者数、「2028年に2億人超え」の予測、一方で今年の春節休暇は国内・香港・マカオが主流か

中国旅行市場の専門家であるウォルフガング・ゲオーグ氏とケイリー・バウワーマン氏の共著による「中国アウトバウンド・ツーリズム・ハンドブック2023」が電子書籍として発刊される。このハンドブックでは、今後の市場予測とともに、中国人旅行者受け入れに向けた88項目の実践的な方法が記されている。

その書籍の中で、中国人のアウトバウンド旅行者は、2019年の1億7000万から2028年には2億人に増加し、2030年には2億2800万に達すると予想している。1億人を突破したのが2014年だったことから、14年で倍増する見込みだ。

また、中国人旅行者受け入れのヒントとして、中国との航空路線の整備、スマホアプリの準備、高品質商品、セルフドライブ、特別感、ナイトライフなどを挙げている。

旧正月では東南アジアが人気、今年の海外旅行は限定的

一方、AP通信は1月21日から始まる旧正月の中国人の旅行動向についてリポート。人気の旅行先は、中国国内、香港、マカオにとどまっており、海外旅行についてはまだ限定的との見方を示している。中国が移動制限の緩和を決めた後に、米国、日本、韓国、オーストラリアなどの一部の国が実施している水際対策強化によって、海外旅行を延期する人も出ているとしている。

しかし、トリップ・ドットコムによると、1月21日から27日の制限のない東南アジアへの予約は10倍に増加。タイが最も予約数が多く、シンガポール、マレーシア、カンボジア、インドネシアが続いているという。

タイ旅行業協会のシディヴァクル・チーワラッタポーン会長によると、まだパスポートを持っていない中国人も多く、またフライトも限られていると現状を指摘したうえで、「早ければ2月末か3月初旬頃にはさらに戻ってくると思う」と予想している。現在のところ、バンコクのスワンナプーム空港に到着するのは個人旅行者のみで、団体ツアーはまだだ。

ゼロコロナ政策を転換した後でも、中国人旅行者の中には海外旅行にはまだ不安があるという人は多く、旅行というよりも帰省で家族と過ごす需要の方が高いようだ。

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