エアビー、ホスト向け清掃など有料サービスの提供を検討、税込み一括金額表示への変更も視野に【外電】

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エアビーアンドビー(Airbnb)は現在、プラットフォーム上でホストに提供する新たなサービスを模索している。2023年3月下旬にロンドンで開催された「Future of Lodging Forum」で、米観光産業ニュース「Skift(スキフト)」のラファット・アリCEOが、Airbnbグローバルホスティング責任者のキャサリン・バウエル氏にその可能性を聞いている。

Airbnbのブライアン・チェスキーCEOは今年2月、ホスト向けの特定のサービスについて、課金する可能性を示唆した。バウエル氏は、その点について「清掃業者、その他サービスを契約できる業者、共同ホストを見つけられる機会の提供を検討している」と明らかにした。バウエル氏によると、プラットフォーム上には50万人を超える共同ホストが存在するという。

同社が、ホストに対して有料サービス事業を展開することは十分に考えられることだ。パウエル氏は「ホストからは、清掃サービスやそのほかレンタルできるものについて、多くの問い合わせがある」としたうえで、「(パートナーとの協業は)Airbnbが考えていることであり、それは来年の切り札になるかもしれない」と認めた。

リスティング(掲載される宿泊施設)の価格にも変化があるかもしれない。米国やその他特定の国では以前まで、1泊の料金のみが表示され、清掃料金や税金はそこには含まれていなかったため、ゲストからは合計金額が正確に把握できないとのクレームもあった。清掃料金がホストの収益の抜け道になることもあったようだ。

現在、1泊の料金や清掃料金などを含んだ価格が表示されるが、まだ税金は含まれていない。しかし、パウエル氏によると、「今後、米国などでもオールイン価格に税金が含む可能性はある」と明かした。ちなみに、欧州ではすでに税込みの合計金額が表示されている。

また、こうした問題のほかに、Airbnbは、ミャンマーで全ての宿泊施設のホスティングを停止している。ミャンマーでは、外国人旅行者が未登録のゲストハウスやホテルに滞在することを厳格に禁じているためだ。

カナダのケベック州では、モントリオールの短期賃貸を禁止しているエリアで短期賃貸施設での死亡火災事故が発生したことを受けて、州政府の許可を得ていないリスティングを削除している。

※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(skift)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいてトラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Airbnb Mulls New Revenue Stream — Charging Hosts for Additional Services

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