世界の観光産業で企業買収や資金調達が減少傾向、一方でアジア太平洋地域は増加

世界大手のデータ分析グローバル・データ社によると、2024年1月と2月に世界の旅行・観光業界で発表されたビジネス取引件数が93件になり、前年同期の120件から減少した。取引きには、M&A、未公開株式取引、ベンチャーによる資金調達などが含まれる。

同社のデータによると、未公開株式取引は前年の4件から6件に増加した一方、M&Aは前年同期比25.8%減、ベンチャーによる資金調達は同22.2%減となった。

同社アナリストのアウロヨティ・ボーズ氏は、世界的に不安定な市場環境のなか、業界や地域を超えた取引きが冷え込んでおり、旅行・観光業界全体の取引き活動にも影響が出たと分析している。

地域別では、北米、欧州、中東、アフリカ、南米、中米地域では取引量が減少したが、アジア太平洋地域ではわずかながらも増加が見られた。国別では、米国、英国、フランスなどの主要市場では減少。一方、インド、韓国、オーストラリアでは若干増加した。

ボーズ氏は、今回の結果から「特にアジア太平洋では、回復力が強く、チャンスも多い。 市場が進化しているなかで、成長とイノベーションのエリアを特定することが業界関係者にとって最重要事項になる」とコメントしている。

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