
JTBと日立製作所は2025年6月24日、観光DX推進に向け共創することで合意したと発表した。旅行者の利便性向上や周遊促進、観光関連事業者の生産性・収益向上に取り組み、持続可能な観光地域づくりを目指す。第1弾として、香川県小豆島で8月1日から、生体認証などを活用したデジタルチケットによる周遊企画券「tebu-Ride PASS」の実証実験をおこなう。
小豆島の「tebu-Ride PASS」では、スマートフォン1つで交通機関や観光施設をシームレスに利用できるようにする。具体的には、ビーコン(無線装置)技術を活用したハンズフリーチケッティングにより、施設のゲートでのウォークスルーや顔認証による利用を可能にする。また、事後決済方式を採用することで、旅行中の決済手続きを簡素化。利用額に応じた割引制度も提供する。
共創において、JTBは魅力的な周遊企画券や観光プランの企画・開発や地域の自治体や観光関連事業者と連携したプロモーションを担当。日立は、デジタルチケットシステムの設計・開発・実装など持続的なサービス提供を技術面で支える。