パスポートの自由度ランキング2025、世界トップはシンガポール、2位は日本と韓国、UAEや中国が急上昇

大手国際投資移住会社ヘンリー&パートナーズは、世界のパスポートランキング「ヘンリー・パスポート・インデックス」の最新版を発表した。このランキングは、国際航空運送協会(IATA)のTimaticデータを基に、各国のパスポートを事前のビザなしで渡航可能な渡航先の数で比較したもの。

それによると、トップは世界227の渡航先のうち193か国・地域へのビザなし渡航が可能なシンガポール。日本と韓国はともに190か国・地域への渡航が可能で、同率で第2位にランクインした。

また、アラブ首長国連邦(UAE)は10年前の第42位から第8位に急上昇。中国も2015年の第94位から第60位へと上昇している。中国は依然として欧州シェンゲン圏へのビザなし渡航を認めてられていないが、順位を上げている。

一方、かつてはランキングトップを誇った英国(2015年)と米国(2014年)はそれぞれ第6位と第10位にランクダウン。現在、英国のパスポートは186か国・地域の渡航先へのビザなし渡航が可能。米国は182か国・地域とそれを下回っている。

パスポートインデックスの概念を考案したChristian H. Kaelin博士は、「新興経済国がビザ制度を自由化し、外交資本への投資を進める一方で、英国や米国のような従来の強国は、より制限的な入国政策のもとに後退しているように見受けられる」とコメントしている。

なお、最下位はアフガニスタンで、ビザなしで渡航可能な国・地域はわずか25か国・地域にとどまっている。

2025年版のパスポートランキングトップ5は以下のとおり。

  1. シンガポール(193か国・地域)
  2. 日本、韓国(190か国・地域)
  3. デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、アイルランド、イタリア、スペイン(189か国・地域)
  4. オーストリア、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、スウェーデン(188か国・地域)
  5. ギリシャ、ニュージーランド、スイス (187か国・地域)

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