
日本観光振興協会はこのほど、「地方創生データサイエンティスト検定制度(観光DX検定)」を創設する。地域や学生を対象にデータに基づく観光戦略の立案と人材の育成・認定をおこなう制度で、地域のデータを根拠とした戦略立案、デジタル化、DX人材の育成支援を目的としている。
背景には、地域でデータ根拠に基づく地域の観光戦略策定(EBPM)が進み、戦略を具現化するデータ分析力が重要視されている一方、観光デジタル人材不足解消が喫緊となっていることなどがある。
検定は初級、中級、上級の3レベルで構成し、内閣府が運営する「e-Stat」や「地域経済分析システム(RESAS)」などの分析ツールを基盤とする。2025年度は各データの意味や表現方法、統計学に関する基礎知識の理解、データを用いて簡易的なレポートが作成できる初級レベルを実施し、2026年度以降、中級、上級を予定する。
スケジュールは8月1日に学習リソース、9月頃検定受験の申し込みを開始し、12月14日に初級検定の試験を開催する予定。学習は、eラーニングやテキストでの自主学習形式となる。
観光DX検定のメリット:発表資料より