
オーストラリア政府観光局は、「『グッデイ!ではじめよう、オーストラリア」キャンペーンの第二弾を開始した。このキャンペーンは2022年10月にグローバルでスタート。第一弾では、ショートムービー「G’day(グッデイ)」も世界で同時公開。カンガルーのアニメキャラクター「ルビー」とユニコーンの「ルイ」を起用し、オーストラリアの広さや奥深さ、フレンドリーなオージー流ホスピタリティを伝えることで、オーストラリアの魅力を再発見してもらう取り組みを進めてきた。
第二弾の開始にあたり、同局日本・韓国地区局長のデレック・ベインズ氏は「第一弾は驚くほど好評だった。オーストラリアが第1の旅行先として選ばれる重要なキャンペーンとなった」と振り返ったうえで、第二弾については、「影響力のある著名人による実体験を通じて、リアルで心に響く魅力的なオーストラリアの旅を伝えていく」と話した。
第二弾は日本をはじめ、米国、英国、中国、インドの5市場で展開。日本では、お笑いタレントで世界遺産検定マイスターのあばれる君を起用。ベインズ氏は「第二弾のクリエイティブは、日本人旅行者がオーストラリアで求める体験と、あばれる君のユーモアと融合させた心に響くもの」と自信を示した。
「帰国後に誰かに話したくなるような体験をオーストラリアで」とベインズ氏。
また、ニータ・グリーン観光担当補佐大臣は、2026年の日豪友好協力基本条約締結50周年について触れ、「観光促進の絶好の機会になる。観光、ワーキングホリデー、留学などによって日豪の交流人口が拡大することで両国間の絆がさらに深まる」と話すとともに、「情報の発信手段は大きく変わったが、変わらないのは日本市場の重要性」と強調。2025年は約40万人の日本人がオーストラリアを訪れたが、このキャンペーンを通じて、さらなる上積みに期待をかけた
さらに、スポーツツーリズムについても言及。2026年のAFC女子サッカー、2027年にはラグビーW杯など日本と親和性の高いスポーツイベントを契機とした日本人旅行者誘致に期待するとともに、2032年のブリスベン五輪に向けて「着実に歩みを進めている」と付け加えた。
「オーストラリアは持続可能な環境の分野でも世界をリードしている」とグリーン大臣
あばれる君が世界遺産3カ所を案内するキャンペーン動画を公開
第二弾キャンペーンは、各市場のニーズ合わせた市場主導型で行われる。起用する著名人、観光体験、旅行先も市場ごとに調整。日本では、キャラクター「ルビー」とあばれる君を起用したキャンペーン動画を通じて、「一生の思い出に残る旅をオーストラリアで体験しませんか」というメッセージを伝えていく。
動画では、あばれる君が「かたれる君」として、クィーンズランド州の「デインツリー熱帯雨林」、ニューサウスウェルズ州の「ブルーマウンテンズ」と「シドニー・オペラハウス」を、自身の体験やストーリーを紹介する。キャンペーン動画は、東京都内の主要駅での屋外広告としても展開されるほか、同局SNSアカウントでも、あばれる君とのコラボ投稿などオリジナルコンテンツを配信する。
また、第二弾キャンペーンを記念して、シドニー発のコーヒーロースター「Single O」神田淡路町店で、コラボメニュー「G’day Plate」を2025年9月27日から10月26日まで提供する。
このほか、世界遺産キャンペーンとして、2025年5月に公開された、あばれる君がウルル - カタ・ジュタ国立公園を目指すロードトリップ動画に加えて、第二弾となる動画も公開。大自然、フード&ワイン、先住民文化体験、フレンドリーな現地の人々の4つのテーマを訴求していく。
第二弾キャンペーン発表イベントには、あばれる君も登場。訪れた世界遺産の魅力を熱く語ったほか、全員オーストラリア人クルーで行われた現地での撮影では「パッション・イングリッシュで乗り切った」と笑いを誘った。「何十年先でも、訪れた場所の景色を思い浮かべられると思う。五感すべてが覚えている」と語り、一生の思い出に残る旅だったと強調した。
あばれる君は世界遺産検定全受検者のうち0.18%しか認定されていない「世界遺産検定マイスター」も取得。