
エイチ・アイ・エス(HIS)の代表取締役社長に2026年1月28日付けで現取締役上席執行役員の澤田秀太氏が就任する。現社長の矢田素史氏は代表取締役会長となる。また、最高顧問の澤田秀雄氏は、取締役最高顧問となり、引き続きH.I.S.ホテルホールディングス代表取締役会長兼社長を務める。2026年1月28日の定時株主総会、その後の取締役会で正式に選任される。
澤田氏は1981年生まれ、学習院大学経済学部卒。証券会社を経てベストワンドットコムやファイブスタークルーズなどを率い、2020年にHISの取締役に就任。近年はHIS JAPANヴァイスプレジデントとして情報システムDXやAI戦略を推進してきた。
このほか、九州産業交通ホールディングス代表取締役社長の岩間雄二氏が取締役となり、新設される「HIS Global Destination Management Company」のプレジデントを担当する。中森達也氏(専務取締役)、織田正幸氏(常務取締役)、鍋島厚氏(独立社外取締役監査等委員)は退任予定。中森氏はH.I.S.ホテルホールディングス取締役副社長に、織田氏は九州産業交通ホールディングス社長に就任する予定。
組織改編で「AIイノベーション本部」を新設、BtoB営業活動を一元化
また、HISは、中期経営計画およびHIS グループ創業50 周年に目指す姿(Vision2030)の達成に向けて、2025年11月1日付で組織を改編する。
AI活用促進による事業成長を目的として「AIイノベーション本部」を新設。澤田秀太氏が本部長を務め、グループにおける経営資源の最適化と、横断的な戦略策定をおこなう。
「HIS Global Destination Management Company」を立ち上げ、グローバル事業の更なる拡大を目的として、各海外リージョナルカンパニーおよび傘下の海外法人を統括、横断的な連携の強化を進める。「HIS JAPAN」と同格の社内カンパニーとなる。
「HIS Global Destination Management Company」内には、「Global Sales本部」を設け、グローバルDMC事業を含むインバウンド事業の受客の増加を目指して、アウトバウンド旅行事業者などに対する旅行商材やサービスの提供、商材流通のためのコネクティビティ向上、アフターフォローなど多岐にわたるBtoB営業活動を一元的におこなう。
さらに、「CXマネジメント本部」を新設。顧客体験やユーザーインサイトの可視化を図るために、データ分析による顧客タッチポイントのサービス最適化を進めていく。
このほか、ガバナンス強化に向けて「ガバナンス統括本部」を設置。リスク管理室、法務部、内部統制室、総務グループを統括する。