世界の国際観光客数、2025年は4%増の15億2000万人に、2026年はさらに3%増を予測 ―UNツーリズム

UNツーリズム(国連世界観光機構)は、2025年の国際観光客数(国境を超えて移動し、宿泊を伴う旅行者)が前年比4%増の15億2000万人に達したと発表した。パンデミック前の10年間(2009年から2019年)の年間平均増加率5%増に近づき、安定的な成長軌道に回復した。

シャイカ・アルヌワイス事務局長は「高インフレと地政学的緊張による不確実性にもかかわらず、旅行需要は2025年を通じて高水準を維持した。この傾向は2026年も続くと予想している」とコメントした。

地域別に見ると、アジア太平洋地域の国際観光客数は前年比6%増の3億3100万人。回復基調が続くものの、2019年の水準を依然として9%下回っている。そのなかでも、北東アジアは同13%増と成長を牽引した。

欧州は、同4%増、2019年比では6%増の7億9300万人、南北アメリカ大陸は同1%増の2億1800万人、アフリカは同8%増の8100万人。中東は、同3%増、2019年比で39%増の1億人となった。

入手可能なデータに基づく観光による総輸出収入(旅客輸送を含む)は、2.2兆ドル(約348兆円)に達すると推定している。国別の国際観光収入(外国人旅行者による旅行消費額)も2024年に続き、2025年も順調に成長。国別の推計では、2025年最初の10ヶ月間あるいは12か月間で、モロッコ19%増、韓国18%増、エジプト17%増、モンゴル15%増、日本14%増、ラトビア11%増、モーリシャス10%増などで堅調に収入が増加した。

2026年は前年比3~4%増加と予測

UNツーリズムは、2026年の展望についても予測。アジア太平洋地域が継続的に回復し、世界経済の好調が維持されるとともに、地政学的紛争が激化しないことを前提にすると、国際観光客数は前年比3~4%増加すると予想している。

UNツーリズムの専門家パネルによると、58%の専門家が2026年は2025年よりも良くなるか大幅に良くなると予測。31%が同等、11%が悪化すると分析した。また、専門家パネルは、2026年の課題として経済要因、旅行費用の高騰、地政学的リスクを指摘した。

UNツーリズムは、2026年の国際観光市場は、堅調な消費者需要、航空路線の利便性向上、新興市場からの海外旅行の増加によって牽引され、ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックやFIFAワールドカップ2026(カナダ、米国、メキシコ)など大規模国際イベントも、海外旅行の増加に寄与するとしている。

※ドル円換算は1ドル158円でトラベルボイス編集部が算出

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