ウーバー(Uber)がAPI提供開始、ユナイテッド航空のスマホアプリでハイヤー呼出しが可能に

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タクシー・リムジン配車サービスの米・ウーバー(Uber)は、このほど他社のアプリ内に組み込むことでウーバーの配車サービスを利用できるようになるAPIの提供を始めた。これによって、APIを組み込んだ企業のアプリユーザーは、ウーバーのアプリを立ち上げることなく配車サービスを利用できることになる。ウーバーは、API導入・開発する企業向けにはアフィリエイトプログラム(アプリ経由のUberリクエスト1件当たり5ドルなど)を用意しており、こうした活動でさらなる利用増加を目指す(現在、発表されているAPI導入企業は下段)。

このAPIをいち早く導入したのはユナイテッド航空(UA)。プレスリリースで、2014年8月20日、自社のスマホアプリを通じて、スマホでハイヤーなどを即時予約できるようになったことを公表した。航空会社としては初の試みだ。iOSとAndroid端末の利用者が対象で、同社アプリのメニューからウーバーの予約サービスの情報にアクセスできる。

アプリは利用可能な車種、配車までの待ち時間、料金を表示。利用者が選択した後は、ウーバーのアプリに自動的に移行するか、ウーバーのウェブサイトに飛び、そのまま予約を完了させる仕組み。アプリを経由してウーバーの契約・決済を行った人には、限定期間で1000マイレージが贈るものとした。

ユナイテッド航空のプラヴィーン・シャーマ・ロイヤルティー担当副社長は、「ウーバーとの提携により、顧客に新しい機会と簡単便利な旅行、家から最終デスティネーションまでにあらゆる選択肢を与えることができるになった」と評価。ドア to ドアで利用できる便利なサービスが加わったことで、同社乗客はアプリをすべての旅行経験で活用できるようになったとしている。同社は、7月に始めたアプリによる国際線のチェックインサービスをはじめ、携帯端末を通じたサービスの拡充を強化しており、今回の導入はシンプル・簡単・迅速なネットサービスの提供に力を入れていく方針の一環といっていいだろう。

現在、ウーバーのAPI導入を決めている企業は以下のとおり。なお、ウーバーは2010年に米サンフランシスコでサービスを開始、2013年11月に東京でサービスを開始している。今回のAPIについて、日本語アプリでの導入事例は、まだ発表されていない。

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(トラベルボイス編集部)

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