カンタス航空が8月から羽田・成田両空港から毎日運航へ、ブリスベン線では世界初の離発着時でもリクライニング可能な座席も

カンタス航空(QF)は、2015年8月1日から羽田/シドニー線、成田/ブリスベン線の毎日運航を開始する。羽田空港へのオーストラリア線就航は今回が初めて。同社は現在、成田/シドニー線を毎日運航しているが、新路線の成田/ブリスベン線がこれに代わる形となる。 *写真はカンタス航空日本支社長の荻野雅史氏

2月16日に旅行関係者を招いて行われたレセプションで、カンタス航空日本支社長の荻野雅史氏は「羽田、成田線とも日本全国から乗り継ぎがしやすく、利便性の高い夜の出発時間帯を確保できた」と述べた。

同社は2011年に成田/パース線を運休し、13年と14年は連続赤字を計上したが、ルートの見直しや人員削減、オペレーション統合などを行う中、円安やオーストラリアからのインバウンド増加などマーケットに好材料が出て来たことから、今回の新路線就航に踏み切った。

荻野氏は「2014年は経済連携協定(EPA)や環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などを通じ、日豪の貿易経済面での結びつきがより強固になった。路線拡大を機に、MICEやインセンティブなど法人需要を含めたアウトバウンドの活性化に寄与し、オーストラリアの総需要を拡大したい」と語った。


WS000166来賓として招かれたJTB取締役旅行事業本部長の細野顕宏氏(写真右)は「今回の路線拡大により、日本・オーストラリア間の座席供給量は15%以上増えると聞いている。このチャンスを生かし、我々がアウトバウンドをしっかり販売することで日豪のツーウェイツーリズムを強化したい」と述べた。

シドニー線の使用機材はB747(ビジネスクラス58席、プレミアムエコノミークラス36席、エコノミークラス270席)。ブリスベン線の使用機材はA330(ビジネスクラス28席、エコノミークラス269席)。ブリスベン線のビジネスクラス「ビジネススイート」は、世界で初めて離陸から着陸までシートリクライニングが可能で、フルフラットとなる座席を導入している。

・関連記事:離陸から着陸までクライニング可能な座席が登場、 カンタス航空

羽田/シドニー線、成田/ブリスベン線の運航スケジュールは以下のとおり。

【羽田/シドニー線】

  • QF26 羽田22:00発/シドニー8:30+1着/毎日
  • QF25 シドニー20:40発/羽田5:30+1着/毎日

【成田/ブリスベン線】

  •  QF62 成田20:55発/ブリスベン7:15+1着/毎日
  •  QF61 ブリスベン11:15発/成田19:25着/毎日

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