バスタ新宿、開業から半年で渋滞解消ならず、利用方面1位は箱根 -国交省が利用状況と課題を発表

国土交通省は2016年4月4日に東京で開業した大規模高速バスターミナル「バスタ新宿」について、開業半年間の現状と課題を発表した。

これによると、高速バス利用者は1日平均約2.9万人、1日の最大利用者数は約3.8万人(8月13日)で、当初計画の1日平均3万人、最大約4万人に向けて順調に推移していると評価。平均便数は1468便、最大便数は1624便に拡大し、9月25日までの半年間の累積利用者数は約446万人になった。方面別では1位が箱根(33.5万人)、2位が大阪(32.5万人)、3位が河口湖(32.1万人)となっている。

発表資料より

バスタ新宿の開業効果については、バス停やタクシー乗降場の移転、駐停車禁止の「レッドゾーン」の整備により、事故リスクが軽減したと説明。ただし、混雑状況については改善が見られず、休日の上り方面では午後の時間帯に、以前よりも最大時速5キロの速度低下が発生した。これは新宿4丁目交差点の横断歩行者待ちによる左折車列の延伸が要因だとしている。

また、ターミナルの待合環境については、利用者から改善を求める意見が多く寄せられた。特に、(1)購買施設がない、(2)女子トイレが足りない、(3)コインロッカーが少ない、(4)ベンチが足りない、の4つの意見については、今後対応を予定。今月中にコンビニエンスストアを出店する予定であるほか、女子トイレは現在の8個から年末年始までに14個、来春までに21個にまで増設。また、コインロッカーは3階の移設時に増設し、ベンチについてはすでに150人分から約50人分を増設した。

なお、国土交通省では2016年5月23日に開業後1か月の速報としてデータを発表していたが、不十分な渋滞データを用いたものとして訂正した。

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