横浜の国際会議に参加した外国人に意識調査、1日乗車券に期待することは「全駅自由乗降」 ―パシフィコ横浜ら3社

横浜観光コンベンション・ビューロー、パシフィコ横浜、横浜高速鉄道はこのほど、2016年7月に3社共同で実施した「横浜インバウンドパス(仮称)」実験事業の集計結果を発表した。それによると、海外から横浜を訪れるMICE参加者には、鉄道と海上交通の連携や観光・文化芸術施設の特典、人気が高い鎌倉などとの広域連携に対する期待が大きい傾向が明らかになった。

この事業は、2016年7月24日から29日まで開催された大規模国際学会「第31回国際心理学会議(ICP2016)」参加者を対象に実施したもの。観光、体験、飲食などの特典が付いたみなとみらい線一日乗車券として、参加者総数7894名のうち外国人1000名に配布。合わせてアンケートも実施した。

具体的には、「観光の際に購入したいと思う横浜市内一日乗車券の交通の組み合わせ」で最も多かったのは「鉄道全駅自由乗降」。韓国やインドネシア、オーストラリアでは「鉄道全駅自由乗降&シーバス(クルーズ船を含む)」の人気が高かったほか、20代の若年層では「鉄道全駅自由乗降&市内バス」の組み合わせに対する期待が大きいことが判明した。

また、一日乗車券を利用して横浜から行きたい場所では、「鎌倉」が人気トップ。「東京中心部」「横浜臨海部」と続いたほか、4位「箱根」は特にオセアニアからの参加者で人気だった。

報道資料より

特典メニューでは、「アトラクション等の入場無料券」「文化芸術施設の入場無料券」があらゆる参加国・世代で3割前後に人気。さらにアジアでは「ショッピング割引クーポン」、北米では「レストラン割引クーポン」に人気が集まる傾向がみられた。

報道資料より

なお、同学会参加者の宿泊地は77.4%が「横浜市内ホテル」。次いで「Airbnb」(8.8%)、「横浜市外ホテル」(4.6%)、「友人・親戚・ホームステイ」(3.3%)。また、会議終了後は7割が「他都市を訪問する」と回答。訪問先としては東京、京都、大阪などが上位となったという。

3社は今回の結果を踏まえ、2019年以降に開催予定の大規模国際スポーツイベントなどを視野に具体的な検討を進める計画だ。

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