タイ、新たなMICE戦略を発表、MICEイベント対象の助成金などの支援策も

タイ王国のMICE産業を担うタイ国政府コンベンション&エキシビション・ビューロー(TCEB)は、東京で日本のMICEプランナーを対象に巡回展示会「Thailand CONNECT:Japan Business Events Road Show 2017」を開催し、戦略的マーケティング計画を発表した。

TCEBでは「多彩なデスティネーション」「無限のビジネスチャンス」「タイの人々」を3本柱に、日本のMICE産業のステークホルダーにタイを結びつける活動を強化する。対象市場としては「農業・食品」「物流・自動車」「デジタル技術・通信」「健康・医療」「クリエイティブ・文化」を、新市場に特定。日本政府機関と民間セクターとのコラボレーションに重点的に取り組んでいく。

さらに、企業や協会、主催者、主要な意思決定者向けに、タイを選択するためのマーケティング活動を強化。その一環として、対象のMICEイベントやフェスティバルに対し、現物や最高200万バーツ(640万円)の助成金で支援するインセンティブ制度を設置する。

過去10年間で、タイは全世界からMICEでの訪問者を850万人誘致し、それにより7825億9400万バーツ(2兆5043億円)の収益を獲得した。このうち日本人は4.9%の41万7000人で、収益額は347億8800万バーツ(1113億2100万円)。MICE全市場のトップ10、アジア市場のトップ5に入っているという。

2017年の目標は110万人、収益額は110億バーツ(3232億円)で、日本人は前年比5%増を見込む。

なお、TCEBは今回の巡回展示会で、展示会産業の相互支援の強化を目的に、タイ展示会協会と日本展示会協会の覚書に署名した。

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