HIS、労働基準法違反の書類送検で詫び文書を発表、社内プロジェクトで違法状態は解消に

エイチ・アイ・エス(HIS)は2017年6月14日、厚生労働省東京労働局が労働基準法違反の容疑で、同社及び社員2名の書類送検が行なわれたことを受け、「労働基準法違反による書類送検について」と題した文書を発表した。このなかでHISは、今回の事態を厳粛に受け止め、顧客や株主をはじめ、関係者に多大な心配をかけたことに対し、「深くお詫び申し上げます」との謝罪の意を表明した。

HISでは2016年3月、労働基準法の規定を上回る長時間労働で、東京労働局の調査を受けていた。今回の文書では、それ以降、HISが東京労働局の調査に全面協力すると同時に、社長を委員長に据えた社内プロジェクトを発足。長時間労働削減に向け、労働時間管理の徹底や営業時間の短縮、人員体制の整備、システム化による業務効率化など、業務見直しを行なってきた。これにより現在は、労務管理上の違法状態は解消したとする。

ただしHISでは改善の余地があるとの認識も提示。現状維持に留まることなく、同様の事態が再発しないよう、抜本的対策の構築とさらなる残業時間の削減を実現し、労働環境の改善に全力で取り組むとしている。


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