訪日客向け音声ガイドをハンズフリーで、JTBとNECが新サービスで実証実験、個人旅行者向けに

JTBと日本電気(NEC)は、訪日外国人の個人旅行者に音声で旅行体験をサポートする新サービスコンセプト「パーソナルガイドサービス」を共創し、実証実験を行なった。

訪日外国人の旅行形態が多様化し、旅行先が地方へ広がる一方で、観光地・受入施設でのコミュニケーションや観光に関する表示で多言語対応が少なく、分かりにくいという課題が出ている。

今回のサービスはこの課題解決を目的としたもの。旅行者にワイヤレスイヤホンやAI(人工知能)などを用いて、ハンズフリーで音声による情報を提供し、旅行体験にサイバー情報を違和感なく重ねる。観光名所に近づくと、訪問の動機を喚起する音声ガイダンスが流れるほか、合言葉で機能を切り替え、AIを活用した音声会話型のQ&Aやリアルタイム音声翻訳に対応する。

実証実験は2018年3月1日~3月26日まで、JR高山駅周辺で外国人の個人旅行者約50名に実施した。体験者からは「今までにないコンセプトで非常に良い」「日本らしい技術力の高いサービス」との意見が多く、ハンズフリーな旅行体験への期待感の高さがうかがえたという。

JTBでは、本コンセプトによる旅行体験に対する訪日外国人客の受容性は非常に高いと判断。特に観光情報の提供において、本サービスで設計した訪問動機を喚起する音声ガイダンスのコンテンツの有効性が確認できたとする。一方で、音声ガイダンスの拡充や高品質な通信環境が必要であることも確認でき、提供する情報と通信環境双方での改善に向けた課題も得られたという。今回の成果を踏まえ、2020年を見据えた、事業化の検討を進めていくとしている。



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