ムスリム旅行者の受け入れで関係省庁が連携、食事・礼拝環境の充実などで観光庁が行動計画を策定

観光庁はこのほど、イスラム教徒(ムスリム)旅行者対応のためのアクションプランを策定した。年々増加傾向にある訪日ムスリム旅行者の対応強化に向け、関係省庁が連携して取り組んだもの。

観光庁によると、2010年時点でのムスリム人口は世界人口の23%を占める16億人。今後、割合・人数ともに更に伸びると予想されており、旅行市場規模は2015年では世界の約1割を占める1510億ドルだった。2021年には2430億ドルに拡大すると予想されている大きな市場だ。

今回策定されたアクションプランの主な内容は、受け入れ環境整備とプロモーション関連。受け入れ環境整備については、日本への入国から出国までを視野に、(1)知識啓発、(2)食事環境の整備、(3)礼拝環境の整備、(4)ムスリム旅行者への情報提供の4点を軸に策定した。

プロモーション面では、SNSやムスリムの有名人などを活用した取り組みを積極的に展開。旅行先としての日本の魅力と受け入れ環境について発信していくものとした。

なお、観光庁ではムスリム旅行者受け入れに関する情報をまとめた「ムスリムおもてなしガイドブック」を作成。2018年3月には、対応事例を追加した増補版を公開している。

アクションプランやガイドブックは以下からダウンロードできる。

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