じゃらん宿泊旅行調査2018、宿泊旅行の実施率が改善、費用総額は6.3%増、ひとり旅の人気も根強く

リクルートライフスタイルが発表した「じゃらん宿泊旅行調査2018」で、2017年度の宿泊旅行実施率は55.6%となり、過去最低だった前年度の54.8%から改善した。平均旅行回数は2.78回、平均宿泊数は1.76泊で、いずれも平年並み。延べ宿泊者数は1.4%増の1億4556人、延べ宿泊数は1.3%増の2億5646人泊となった。

実施率を性年代で見ると、50~79歳男性を除き、どの年代も前年を上回っているが、特に20~34歳男性が54.8%となり、前年の51.7%から3ポイント強増加した。

宿泊旅行費用の総額は6.3%増の7兆5352億円で、1回当たりの宿泊旅行費用は平均5万1600円。旅行形態別で見ると、個人旅行が6兆5117億円で全体の86.4%を占めた。単価では、個人旅行は4万9300円となり、前年より2万1000円増加。内訳は宿泊費が1万7000円で1000円増となり、交通費や現地小遣いの増加額を上回った。

一方、パック旅行は旅行費用の総額1兆236億円で、全体の13.6%。ただし、単価は7万3000円で、増加幅は個人旅行よりも大きかった。特にツアー代金だけでなく、現地小遣いも1400円増の2万2700円で、現地支出額も高い。また、宿泊旅行の手配方法では、ついに個人旅行が90.3%と9割を超え、パック旅行は9.7%と1桁台になった。

発表資料より

宿泊旅行の同行者では、「夫婦2人での旅行」が25.7%で、増加基調が続く。次に多いのが「一人旅」は17.2%で前年と同じ結果に。年代別では、20~34歳男性が26.8%と減少した一方で、35~49歳男性は26.2%に増加した。また、「友人との旅行」が12.7%となり、この10年で3.2ポイント減少。「職場やサークルなど団体旅行」は2.9%にまで縮小した。

「小学生以下の子連れ家族旅」も11.1%となり、この10年で見ると1.3ポイント減の減少傾向にあるものの、「中学生上の子連れ家族旅行」(4.5%、同1.2ポイント増)や「親連れ家族旅行」(4.5%、同1.2ポイント増)がじわりと増えており、家族旅行にも変化が感じられる。

このほか、都道府県別の延べ宿泊旅行者数では、1位東京(1541万人)、2位北海道(1066万人)は変化がないが、3位には前年5位の大阪(775万人)がランクアップ。トップ10を見ると宿泊者数が増加する都道府県が多いが、8位千葉県は553万人となり、2年連続で前年を下回った。伸び率では1位が沖縄県(20.3%)、2位が奈良県(19.7%)、3位が福島県(12.2%)だった。

この調査は、毎年7月に発表されているもので今年で14回目。観光宿泊旅行(レジャー)に特化しており、出張・規制・修学旅行などを除く宿泊旅行動向をまとめている。インターネットで全国20~79歳の男女に1万5627名(旅行件数ではは3万793件)に2018年4月1日から20日に聞いた。

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