富山・宇奈月温泉「ホテル黒部」の旧経営会社が特別清算開始、負債総額は約7億円、新会社が営業継続

東京商工リサーチによると、富山県・宇奈月温泉「ホテル黒部」の旧経営会社HK整理会社が2018年8月2日に特別清算開始決定を受けた。負債総額は約7億円。現在は新たに設立された株式会社ホテル黒部が営業を続けている。

旧・ホテル黒部は1963年に創業し、宇奈月温泉で同名の温泉旅館を経営していた。ロケーションの良さなどで人気を博していたがバブル崩壊後は業績が低迷。2014年10月期に売上高は約2億7000万円に低下していた。2015年には北陸新幹線の開業効果で売上高は約3億5000万円まで回復したが、過去の減価償却処理などがあって黒字に至らないまま、ふたたび客室稼働率も低下。多額の借入金が重い負担となっていた。

その後2017年に新会社ホテル黒部を設立し、会社分割で旅館事業を譲渡。旧経営会社はは商号をHK整理会社に変更し、今回の措置に至った。

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