トラベルポート新CEOが語った世界の旅行ビジネス、旅行業界に求められるのは高度な効率性

2019年8月にトラベルポートCEOに就任したグレッグ・ウェブ氏が、オンライン記者会見に臨み、世界の旅行市場に対する現状認識や日本市場に対する期待を語った。

ウェブ氏の前職はオラクル・ホスピタリティのシニア・バイスプレジデント兼ジェネラル・マネージャー。同社の戦略、開発、販売、サービスなどを統括していた。また、セーバーの副社長を務めていた経歴も持ち、長年にわたって、セーバーの一部門であるセーバー・トラベル・ネットワークを率いていた。

ウェブ氏は、旅行市場の現状を「非常に動きが早く、競争も激しくなっている」としたうえで、「旅行業界もそれに合わせて変化をしているところ」との認識を示した。トラベルポートではカスタマーとの対話を続けており、ウェブ氏はその結果として「旅行業界は複雑なため、カスタマーはより効率性を求めている」とコメント。NDCを含めた新しいテクノロジーのように「統合されたコンテンツが高度な効率性に向けて求められている」と強調した。

また、グーグルやアマゾンが旅行事業に関心を示していると伝えられていることについても言及。「彼らはOTAから多額の広告費を受けており、彼らにとっては大きな収入源になっている」という現状のなかで「グーグルやアマゾンは、旅行市場でのビジネスの方法を知らない」ことから、旅行予約ビジネスに本気で参入することに否定的な見方をしている。

日本市場については「ダイナミックなマーケット」と表現。現在開催されているラグビーワールドカップ2019や来年の東京五輪2020に言及し、「アウトバウンドでもインバウンドでも、旅行市場は日本経済に貢献していくだろう」との見解を示した。さらに、JALとのジョイントベンチャーが頓挫したことで、JALがアマデウスを推奨GDSに指定したことについても触れ、「ジョイントベンチャーの機会は失われたが、トラベルポートはJALとテクノロジーにおいても、流通においても強いパートナシップを維持している」と話した。

トラベルポートは2018年4月にJALとのコンテンツ契約を更改。これによって、JALはトラベルポートのマーチャンダイジング・ソリューションでリッチコンテンツ&ブランディングの機能を利用することが可能になっている。

このほか、日本市場でもサプライヤーと消費者との直販が増えていることについて、「消費者にとっては、オプションが増えることはいいこと」とするも、「消費者が何十もの異なるウェブサイトを見て、直接予約するのは非効率。やはり、コンテンツが統合されたソリューションを通じて選択する方が効率的」と話し、NDCをはじめとするトラベルポートが提供するテクノロジーの優位性を強調した。

2020年向けては、「次世代プラットフォームへの投資をさらに進める。データに基づいたより効率的な統合ソリューションを提供できるようになるだろう」と期待感を示した。

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