【年頭所感】日本政府観光局(JNTO)理事長 清野智氏 ― 訪日客数4000万人の達成へ「全方位型」プロモーションを

日本政府観光局(JNTO)理事長の清野智氏が、2020年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

清野理事長は、今年の東京オリンピック、パラリンピックを一過性のイベントとして終わらせず、訪日する選手や関係者、観戦者に日本の魅力を発信するファンになってもらえるよう、日本各地の魅力の掘り起こしを強化していく考え。

一方で近年の大規模な自然災害を踏まえ、外国人観光客が安心して旅行を楽しめるための取り組みにも努めることにも言及。訪日旅行者数4000万人の目標達成と「観光先進国」の実現に向け、日本への関心の薄い新たな客層へのアプローチや新しい体験型コンテンツの発信など、「全方位型」プロモーションを強化するとしている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。


2020年 新年挨拶

新年明けましておめでとうございます。

今年は、56年振りとなるオリンピック、そしてパラリンピックが日本で開催されます。日本が世界中から注目を集めるこの好機を、一過性のイベントとして終わらせることなく、選手や関係者、観戦者など、オリンピック、パラリンピックを機会に訪日する方々に日本の魅力を発信する日本ファン、インフルエンサーになっていただくように、そして、多数のメディア露出を通して旅行目的地としての日本の認知度が高まる取り組みを進め、真の「観光先進国」の実現にむけた礎となる取り組みを強化してまいります。

そのためにも、日本各地の魅力のさらなる掘り起しが欠かせません。JNTOでは、訪日旅行者を積極的に受け入れることができ、その地域ならではの魅力ある体験型コンテンツを全国から収集し、その内の100件を掲載したパンフレットを作成しました。アウトドアやネイチャーなど地域毎のコンテンツを幅広く発信し、日本を訪れる旅行者に、その地ならではの多様な魅力を楽しんでいただきたいと考えます。このような考えのもと、今年も地域の皆さまとのつながりをより一層強固にしていきたいと考えております。

近年、訪日旅行者動向にも影響を与えるほど大きな自然災害が発生する中、JNTOではウェブサイトやコールセンターでの情報発信を行ってきましたが、加えて主要交通事業者や空港との迅速な情報共有体制を構築し、昨年秋には中国版ツイッター「微信(Weibo)」で中国語での情報発信も開始するなど、積極的に多言語で有益な情報発信に努めてきました。訪日中の外国人観光客が安心して旅行を楽しめるよう、今後も絶え間ない努力により常に改善する姿勢で取り組んでまいります。

また、訪日マーケットの大きなシェアを誇る東アジアへのプロモーションはこれまで同様に重要である一方、今後も経済成長が見込まれる東南アジア、そして欧米豪市場からの誘客拡大に向けて引き続き市場別プロモーションに注力してまいります。さらに、広州に続き、メキシコ、ドバイへの新規事務所の設置により、それぞれの市場における拠点を活用した、現地業界機関等とのネットワーク構築により、旅行先としての日本のプレゼンス向上に努めてまいります。

訪日旅行者数4000万人という数値目標の達成と「観光先進国」の実現に向けて、訪日市場の裾野の拡大のために、リピーター客やこれまで日本を旅行先としてあまり関心をもっていなかった層へも戦略的にアプローチしていきます。加えて、従来から人気のある伝統や文化、食といったコンテンツのみならず、自然やアドベンチャーなどの新しい体験型コンテンツの発信など、「全方位型」プロモーションを強化してまいります。

訪日旅行が活況を呈するよう、各省庁、自治体、民間企業等関係者の皆さまとこれまで以上に連携し、オールジャパン体制で取り組んでまいりたく、引き続きご支援を賜れれば幸いです。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

日本政府観光局(JNTO)


理事長 清野智

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