民泊仲介エアビーが従業員25%を削減、今年の売上高は半減か、高級路線の縮小など事業戦略の根本的な見直しへ

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AP通信によると、民泊仲介エアービーアンドビー(Airbnb)は、新型コロナウイルスの影響で世界的に旅行需要が急減していることから、従業員の25%を一時解雇する。

同社のブライアン・チェスキーCEOは、従業員に向けたレターの中で、全従業員7500人のうち1900人を一時解雇し、ホテル、航空、動画製作などホームシェアリングと直接関係のない事業を縮小することを明らかにした。

離職する従業員に対して、最低14週の基本給を支給。健康保険については、アメリカの従業員は今後1年間、その他の国の従業員については今年末まで有効にする。

同社の資産価値は数ヶ月前まで310億ドル(約3兆2900億円)にのぼり、新規上場(IPO)を目指していたが、チェスキーCEOによると、同社の今年の売上高は半減する見込み。同社は上場していたないため、財務状況を公にしていないが、エアビーの予約をモニターしているAirDNAによると、今年2月3日から4月13日のアメリカ国内での予約数は前年比53%減。イギリスなどの国では、不要不急の旅行は制限されているため、エアビーのリスティングに宿泊しているのは医療従事者のみという状況が続いている。

チェスキーCEOは、旅行はいずれ回復するが、以前とは異なる旅行になると予測。旅行者はこれまで以上に手頃な価格で自宅に近い環境での宿泊を望むだろうとし、今後ラクジュアリー宿泊施設への投資を縮小する考えを示したうえで、「我々は、雇用規模を縮小し、事業戦略を絞ることによって、根本的な変化を進めていく必要がある」と話している。

今年3月には、Silver LakeとSixth Street Partnersの投資会社2社が債権と株式でエアビーに10億ドル(約1063億円)を投資したが、この取引の条件として、コスト削減への取り組みが加えられていた可能性がある。

エアビーは、新型コロナウイルスの影響によるロックダウンで、予約をキャンセルされたホストに対して総額2億5000万ドル(約266億円)の補償を支払うことで合意。また、6月15日までに宿泊する予定だったゲストに対しては、キャンセル料なしで予約を取り消すことも決めている。

※円換算は1ドル106円でトラベルボイス編集部が算出。

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