インドネシア拠点OTA「トラベロカ」の上場計画が最終段階に、米国での上場が有力 【外電】

インドネシアを拠点とするOTA「Traveloka(トラベロカ)」は、株式公開に向けた計画の最終段階を迎えている。現在、東南アジアとオーストラリアで足固めをするためにインドネシア証券取引所での上場も検討中と言われているが、どこで上場するのが最適かを模索しているところだ。

同社は「米国市場も益々魅力的になっている。ウォールストリートも東南アジアを将来性の高い地域だとの認識を持っている。東南アジアの大手テクノロジー企業として、ニューヨーク証券取引所に上場すれば、世界クラスのテクノロジー企業と同じ土俵に立つことになるだろう。最終的には、グローバルレベルで競争力を高めること可能になり、インドネシアと東南アジアに想像以上のリソースをもたらすことになる」とコメントしている。

同社社長のヘンリー・ヘンドラワン氏は2020年10月の会議で「2020年の業績は損益分岐点付近」と明かしていた。また、今年2月のブルームバーグとのインタビューで、同社CEOのフェリー・ウナルディ氏は「中核となる旅行事業はすでに利益をあげており、今後がさらに楽しみだ」と話している。

さらにウナルディ氏は、同社はしばらく新規公開株(IPO)機会を伺っていたが、パンデミックによって延期せざるを得なくなったと明かしていた。しかし、現在では同社も市場もIPOの準備が整い、同社としては特別目的買収会社(SPAC)を設立したうえでのIPOが理想的という考えを示している。

トラベロカは2020年7月に2億5000万ドルの資金調達を行った。その資金で、主要市場で統合型旅行サービスを強化し、ライフスタイルサービスを構築。さらに、パートナー向けに金融サービス・ソリューションを拡大していく考えだ。

※この記事は、世界的な旅行調査フォーカスライト社が運営するニュースメディア「フォーカスワイヤ(PhocusWire)」から届いた英文記事を、同社との提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。

オリジナル記事:Traveloka mulls IPO avenue to take the Indonesian online giant to global markets

著者: リンダ・フォックス

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