東京商工会議所、観光復活への要望を取りまとめ、自律的な観光地経営など4本柱、GoToトラベルの効果的な運用も

東京商工会議所観光委員会は、「わが国の観光復活に向けた産業・地域振興に関する重点要望」を取りまとめた。ワクチン接種・治療薬・医療機関体制の拡充や明確なロードマップの提示など、感染拡大防止対策の推進と観光復活の両立に向けてあらゆる施策を総動員することを求めている。

観光業を含めた中小企業の生声を広く収集・分析し、国民・事業者の不安を払拭するとともに未来の観光復活実現に向けて、官民が取り組むべき施策を4つの柱にまとめた。

まず、「観光の基幹産業化に向けたツーリズム産業への強力な支援」では、観光関連事業者の事業継続に向けた支援の拡充、新たなGoToトラベルの効果的な実施・運用および実施期間延長 、「ツーリズムEXPOジャパン2022」成功に向けた強力な支援を要望。

「自律的かつ持続的発展に向けた観光地域経営の推進」では、地域特性を生かした観光コンテンツの開発と発信強化 、旅行者の混雑緩和・分散化に向けた取り組みの促進、旅行者と地域社会・住民との調和・理解の促進、シビックプライド(郷土愛)の醸成と観光人材の育成を求めている。

「国際競争力強化に向けた都市型観光のさらなる促進」では、東京および日本が持つ高い安全性・清潔さ・消費満足度の高さの発信強化として、 富裕層向け高品質な商品サービスに加え、旅行しやすさを中間層にアピールすることを求めたほか、首都・東京のプレゼンス向上に向けたMICEの受入環境整備と誘致促進などを要望している。

このほか、「新たなレガシー形成に向けた快適な訪日滞在環境整備 」では、東京2020大会レガシー形成の促進 、キャッシュレス決済の更なる促進、新たなモビリティサービス(日本版MaaSの普及促進)の取り組み支援などを求めた。

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