伊ベネチア市、歴史地区への団体旅行で人数制限、1グループ25人に、6月から、オーバーツーリズム対策で

イタリア・ベネチア市は、歴史地区への団体旅行について、2024年6月から1団体25人に制限すると発表した。また、ガイドによる拡声器の使用を「混乱と騒ぎを起こす可能性がある」として禁止する。

同市はすでに、今年4月から7月中旬までの週末計29日間、歴史地区に入る日帰り旅行者に対して、1日1人5ユーロ(約785円)の入場料を徴収する実証を始めることを明らかにしている。大量の旅行者を規制する一方、宿泊滞在を促ことで、ベルチア住民の生活の質を向上させることが目的。

同市は長年にわたって、オーバーツーリズムに悩まされており、特にパンデミック後、旅行需要が回復するなかで、その問題が深刻化していた。

ベネチアは昨年、日帰り客への入場料徴収が評価され、「危機遺産」リストの指定を免れた。しかし、イタリア政府は再び、2024年12月までに詳細な改善計画を世界遺産委員会に提示する必要がある。

※ユーロ円換算は1ユーロ157円でトラベルボイス編集部が算出

※本記事は、AP通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。

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