
ANAは、2026年5月19日搭乗分から新しい国内線運賃を導入する。新運賃では、国内外の利用者向けに、旅行の目的やスタイルに合わせて、自由に「価格」と「付帯サービス」を選べるようにする。
これは、国内線と国際線の旅客サービスシステム統合に伴うもの。ANAは、2025年度から2026年度にかけて自社保有の国内線旅客サービスシステムと、アマデウス社が提供する国際線旅客サービスシステムの統合を計画している。
具体的には、運賃を「シンプル」「スタンダード」「フレックス」の3種類にリニューアル。基本的な付帯サービスを網羅した「スタンダード」では、事前座席指定やアップグレードが可能。また、購入後、予約便の変更が必要となった場合には予約変更手数料を支払うことで変更が可能なほか、搭乗の前日まで購入ができる。
「フレックス」は、搭乗日当日まで購入でき、空席待ちや当日含む予約便の変更にも手数料はかからない。
「シンプル」は、最小限の付帯サービスで、費用をできるだけ抑えたい場合に適した運賃。搭乗の前日まで購入が可能。
3種類とも空席予測に連動。予約タイミングや便の混雑状況に応じた最安運賃額が適用される。
報道資料よりこのほか、片道運賃よりも割安になる往復運賃を設定。ANAが指定する経由地で乗り継ぐ場合、指定する経由地での乗り継ぎ時間は24時間以内まで可能とする。さらに、マイルによるアップグレードも可能とする。
また、ANA国内線特典航空券の利用可能な乗り継ぎ旅程を拡大。2025年6月24日予約・発券分から、往復旅程に加えて片道旅程の利用が可能となる。