
UNツーリズムは、観光分野でのレジリエンス(回復力)、安全性、持続可能性を推進する取り組みとして新たに「安全な旅先への挑戦(Safe Destinations Challenge)」を立ち上げた。観光地と、そこに居住する人、訪れる人々の双方を守ることを目的としたもの。3つのカテゴリーで課題解決に向けたアイデア、ツール、プロジェクトを公募する。
まず、欧州から開始する。欧州は過去50年で、1700件を超える気候、火災、天候、水害に関連する災害に直面し、16万人以上の命が失われ、5000億ドル(約72.5兆円)を超える経済的損害が発生した。将来に向けて、備えと危機対応能力の強化は喫緊の課題となっている。
カテゴリー1は、観光地における自然、気候、健康関連の災害リスクを予測、軽減、対応し、地域社会と観光客の両方を保護するプロジェクト。
カテゴリー2は、観光地における物理的な安全性や、サイバー攻撃などデジタル的な安全性を強化するソリューション。
カテゴリー3は、緊急事態の前後、発生時、その後におけるコミュニケーションを強化する効果的な戦略。
この募集は、観光地の物理的、文化的、経済的な自立を促すソリューション開発に取り組んでいるスタートアップ企業、革新的な中小企業、地方自治体、学術機関、観光団体が対象。応募締め切りは2025年10月31日。
※ドル円換算は1ドル145円でトラベルボイス編集部が算出