
米IR運営ラスベガス・サンズは、シンガポールで80億ドル(約1.2兆円)を投じた新たな超高級リゾートホテルとエンターテイメント施設の建設を開始した。このたび、シンガポール政府関係者を招き起工式を行なった。
マリーナベイとシンガポール海峡を望む場所に建てられ、両翼が外側にカーブするような外観となる予定。計画では、55階建のホテルタワーには570室のスイートルームを備え、最上階には約7200平方メートルのスカイループが設けられる。
また、高級ブティック、カジノ、スパ&ウェルネス施設などが併設されるほか、約20万平方フィートのミーティングスペースも設けられる。さらに、1万5000席規模の専用アリーナも建設される予定だ。
このプロジェクトは、マリーナベイ地区の新規開発として進められ、ベイフロントMRT駅への連絡通路や、マリーナベイ・サンズとガーデンズ・バイ・ザ・ベイを結ぶ連絡通路も整備される。
また、サステナビリティにも配慮。高性能ガラスと内部ブラインドを用いたセルフシェーディング・ファサードシステムによって、直射日光による熱伝達を抑え、エネルギー効率を向上させる。また、各スイートには専用テラスと庭園が設けられ、屋外ダイニングエリアには風雨を防ぐキャノピーが設置される。
※ドル円換算は1ドル148円でトラベルボイス編集部が算出