
世界でライドシェアアプリを提供するUber(ウーバー)は、サウジアラビアで女性ドライバーを選択できる機能を導入する。この「女性ドライバー」オプションは、女性の乗客の安心感を高めるためのもの。Uberによると、この機能は標準のUberXサービスと同様に機能し、料金も同程度だという。
サウジアラビアでは2018年に女性の運転免許取得が可能になったが、これまで性別に基づく選択肢は設けていなかった。
Uberは、「女性ドライバーを選択できる機能によって、サウジアラビアの女性の経済機会が拡大するとともに、乗客の選択肢が広がる」とコメントしている。
サウジアラビア観光庁(STA)によると、昨年、サウジアラビアを訪れた外国人旅行者の44%、約1300万人が女性だった。しかし、当局は、サウジアラビアがより多くの女性を惹きつけるには、課題が多く残っていることを認めている。
サウジアラビアは近年、女性の自由を拡大することを目指して、いくつかの改革を行ってきた。2019年12月には、レストランにおける男女別の入口の設置義務を撤廃。一部のレストランでは男女分離の慣習も廃止された。2021年6月には、独身、離婚、または死別した女性が男性後見人の許可がなくても自立して生活することを政府が認めた。
2024年4月には、旅行会社イントレピッド・トラベルがサウジアラビア人女性が引率するサウジアラビア人女性のためのツアーを開始した。
昨年夏、サウジアラビアの観光キャンペーン「This Land is Calling(この地が呼んでいる)」では、「一人旅の女性」がナレーターとして登場。動画の最後で、その女性は「私は初めて一人旅をする女性だが、最後の一人ではない」と語る。
※編集部注:この記事は、米・観光専門ニュースメディア「スキフト(Skift)」 から届いた英文記事を、同社との正式提携に基づいて、トラベルボイス編集部が日本語翻訳・編集したものです。
オリジナル記事: Uber Launches ‘Women Drivers’ Option in Saudi Arabia
著者:Josh Corder 氏